「でも私、理生くんがいないと生きていけない!」 「いなくなるわけじゃない。 これからも、織花が泣いてたら慰めてやる。 でも、織花はもっと、たくさんの人に守られていいんだよ。 織花は、優しいから。 きっとみんな、織花のことを知れば好きになる」 それでも嫌だと抵抗する織花。 まあ、急には受け入れられないだろうとは思ってた。 「落ち着いて考えろ。 今すぐじゃなくていいから」 それだけ言って、座っていたベンチから立ち上がった。