不器用な彼が隠した2文字




時計を見ると、11時。


休みだからって寝すぎたかもしれない。



でも、この時間ならきっと、織花はまだ寝ているんだろう。




着替えながら、昨日のことを思い出す。




久しぶりに会った小日向に、大体のことは話した。




アイツは、明るくて優しいから。

人が周りにたくさんいる。

俺が1人いなくたって、楽しく生きていける。



でも、織花は?



織花は俺がいなくても、変わらずに生きていける?