不器用な彼が隠した2文字





「…うーん、」







織花さんが入っていった家は、朝比奈先輩の家の隣に建つ、やっぱりオシャレなところだった。



幼なじみ、かぁ。


じゃあ、彼女はいないってこと…?




彼女がいないんだとしたら、嬉しいけど…。

でも、朝比奈先輩は織花さんが好きなのかな。




『理生くん』



そう呼んでもいいのは、織花さんが特別な存在だから…だよね。