「ん……」 目を擦ってこっちを見上げる朝比奈先輩は、いつもの格好良いイメージとは違って可愛くて。 思わずドキッとしてしまった。 「お粥、できましたよ」 まだぼーっとしているのか、目がとろんとしていて、頬も少し赤い。 どうしよう、こんな時に不謹慎だとは思うけど、可愛すぎる…! 「…食わせて」 「っ、え?」 ベッドに座って、あーん、と口を開ける朝比奈先輩。 なに、え!? どうしたの!? 「い、いいんですか……?」 恐る恐るスプーンにお粥をすくって、朝比奈先輩の口元まで持っていった。