「ご飯、作ったらすぐ帰りますから!」
「っ……知らねえぞ、勝手にしろ」
そう言って私を家にあげてくれた朝比奈先輩。
ご飯を作るだけとはいえ、初めて入る朝比奈先輩の家にドキドキしてしまう。
ここで、朝比奈先輩が生活してるんだ。
「キッチン借りますね。
ちゃんと寝ててください」
「…ああ」
自分の部屋らしき部屋に入った朝比奈先輩を見送って、お粥を作り始める。
…まあ、別に料理が上手ってわけではないんだけど。
お粥くらいなら、たぶん作れる、たぶん。
普段あまりしない料理に戸惑いながらも、完成したお粥。



