「小日向ちゃん、いる?」





次の日。

6時間目が終わるチャイムが鳴ってすぐ、教室の入り口で呼ばれた名前。


そこにいるのは、朝比奈先輩のお友達。





「はい…?」



何の用だろう?

そう思いながら彼の元へ向かうと、渡されたプリントの束。






「朝比奈が今日熱出して休んでてさ、

良かったら小日向ちゃん、プリント届けてやってくれないかな?」



「え…なんで私なんですか…?」