不器用な彼が隠した2文字




反射的にカーテンの向こうのドアを見ると、





「あれ、先生いない?」





晴希だ…。


きっと、晴希からは私たちは見えていない。


朝比奈先輩ともう少し一緒に居たい反面、今は逃げたい気持ちの方が大きかった。





「はる…」




晴希に声をかけようとした、のに。






ーーグイッ





「っ!?」




腕を強く引かれて、そのままドサッとベッドに引き込まれた。