ここまで読んで頂いた皆様、ありがとうございます。

「利巌」「三巌」の呼び方には諸説あるようですが、この物語では「巌」を「とし」としています。

隻眼として有名な十兵衛ですが、それを証明する一次資料は見つかっていないため、物語では両目が開いている設定にしています。


歴史ジャンルの物語を書くのは難しいです。

資料が豊富にあるわけではなく、現存するその資料もなかなか目を通せるものではなく、分からないことが多すぎます。

当時の屋敷にしても、どういう作りになっているのかさっぱり分からず、また、あの時代に産まれた赤子にしても、寝るときはどんな感じなのか、まったく想像もつきません。

その他、分からないことだらけであり、突っ込み所が多々あると思います。

そのあたりは目を瞑って読んで頂きたいと思っております、スミマセン。


なお、著名な歴史家によれば、忍者は存在しないようです。

ただ、私の物語にも出てくる「間者」は実在し、情報収集や伝達に走っていました。

つまり、武器を使って戦うスパイはいなかった、といえるようです。