自分から聞いたくせに、そんなちっぽけで失礼な答えしか返せなかった。あー、馬鹿。


「ねぇ、」


低い優しい声が聞こえた。この声が好き、無性に聞きたくなった。


「寂しいから、毎日来てよ」


寂しいから…?、さっきは一人で居たいときに来るって言ったのに?だけど、そこに触れたら先輩が壊れそうで。バラバラに。


「ここに、いつでもいるからさ。」


「は、い」


最後の先輩の顔は寂しそうで、私まで寂しくなった。



先輩、笑ってください。