部屋に着き、手紙を改めてじっくり見る。

シンプルな白。表には、

「ッ王家の紋章・・・!」

急いで中身を確認する。


ラーク・フィーロウ殿

・・・父の名前だ。

明日をもって、

フィーロウ家令嬢、アリア・フィーロウを





城に召し抱える。
 
         ルキ・ルメルシア



非常に短い内容だったが、理解するには十分だった。

アリアは私の名前。

父がこの手紙を渡したということは、

私に拒否権はない。