【紫織side】
高校生活も大詰め。

心配になっていくのは

進路相談。私と未樹は

違う大学へ行くことになって、

冬翔は私と同じなんだ。

推薦もあって、大学は

決まっていたから驚くことは

ない。未樹とも付き合いは

続くし、結構充実すると

思うんだ。

「紫織」

愛する彼が私の名前を呼ぶ。

「なぁに?」

「好きだよ」

・・・え。いきなり何?

「・・・反則」

真っ赤になった私を優しく

見つめる冬翔。