【紫織side】
向かったのは1年4組の教室。

「唐沢いるー!?」

未樹はあまりに大きな声を出したので

皆はこっちの方を向いた。

「ちょっ!?未樹、だまろうね!」

そんな注意にかまわず

「唐沢!ちょっといい!?」

なんて大きな声が響く。

唐沢はこっちを向いて言った。

「なんだよ」

「紫織が相談あるって!」

それを聞いた唐沢は

「場所を変えるぞ」

と言って教室を後にした。

私も唐沢を追いかける。