【紫織side】
ある日の休み時間。

「でさー」

なんやらこんやら。

愚痴を言い合っていたとき。

ガラガラッ

私たちのクラスの扉が開いた。

でも私には関係ないと思って

未樹との会話を続けていたんだ。

・・・のに・・・

「佐々木紫織ちゃんいる?」

ん?私か・・・・って、え!?

「佐々木さーん!」

「・・・はい」

そうしてドアの方を見た。

「紫織ちゃん」

そうにこにこと笑って私の名前を

呼んだのは、ここまで男嫌いを

育てた張本人・・・・。