【紫織side】
「未~樹~!」

私は一目散に未樹のそばに

近寄った。

「わっ!どうしたの?」

「あのね・・・あのね・・・!」

こうして私は屋上に行くまでの

悲劇(?)を未樹に話した・・・。


「で、あんたはモノ扱いされたのね」

一通り話した私は、すでに放心状態

だった。

「その人、多分同学年の1年4組

唐沢冬翔だよ」

「唐沢・・・冬翔?」

その人物は、存じ上げません。

「カッコよくて、女がわんさか

寄ってくる。ファンクラブは