【紫織side】
「紫織、早く!!!」

そういってズカズカと未樹は

走っていく。

・・・速い。待ってよ!!!

そう言って私はひたすら未樹の

背中を追いかけた。

あとはこの角を曲がって・・・

階段を上がるだけ!

「・・・よしっ!!」

ラストスパート、行くぞ!!

片手にお弁当箱を持って走る。