温かいマグカップを口につけると、甘くて優しい香りが口の中に広がる。 美味しい… 「そうだ、ナオちゃんの鞄そこに置いてあるからね」 チヒロさんの指差す方には私のスクールバックが床に置かれている。 「外側は拭いたんだけど、かなり濡れてたから一応中確認してみて」 「あ、分かりましたすみません」 手に持っていたカップをガラスのローテーブルに戻すと、鞄を手に取る。 特に中身は大丈夫そうだ、もともとほとんど荷物も入って無かったし。