この余裕のなさの原因は、花音が自分を好きだという自信がないからだろうな、と思う。
よしっ。
やっぱり、こいつのせいだ、と手を緩めないでいると、花音が叫んだ。
「こんなにガラスに引っ付いてたら、スナイパーに撃たれますっ」
吹き出しそうになった。
お前は、誰のなんの秘密を握ってるんだ、と。
笑った弾みに手を離すと、花音はよろめいた。
胸にぶつかって来たので、抱きとめる。
「もう〜っ。
課長は、いじわるですねっ」
と見上げて来た顔が可愛かったので、つい微笑んでその頰に手をやると、花音が赤くなる。
「あ、あの、外から見えてますけど」
「見えたらなにか問題があるのか」
「いや、えーと。
……課長のそういう何事にも動じないところは嫌いじゃないんですけど」
でも、と花音が視線をそらした。
「何事にも動じないわけじゃない。
特にお前と出会ってからは」
と溜息をついて見せる。
「え?」
と花音が言ったとき、扉が開いた。
「あ……」
と花音が言い、二人でそちらを見る。
みんな、はは……と笑ってくれたが、遠慮して乗ってこなかった。
よしっ。
やっぱり、こいつのせいだ、と手を緩めないでいると、花音が叫んだ。
「こんなにガラスに引っ付いてたら、スナイパーに撃たれますっ」
吹き出しそうになった。
お前は、誰のなんの秘密を握ってるんだ、と。
笑った弾みに手を離すと、花音はよろめいた。
胸にぶつかって来たので、抱きとめる。
「もう〜っ。
課長は、いじわるですねっ」
と見上げて来た顔が可愛かったので、つい微笑んでその頰に手をやると、花音が赤くなる。
「あ、あの、外から見えてますけど」
「見えたらなにか問題があるのか」
「いや、えーと。
……課長のそういう何事にも動じないところは嫌いじゃないんですけど」
でも、と花音が視線をそらした。
「何事にも動じないわけじゃない。
特にお前と出会ってからは」
と溜息をついて見せる。
「え?」
と花音が言ったとき、扉が開いた。
「あ……」
と花音が言い、二人でそちらを見る。
みんな、はは……と笑ってくれたが、遠慮して乗ってこなかった。



