溺愛御曹司の罠  〜これがハニートラップというやつですか?〜

『俺のことも、いずれ、そうして、勝手な解釈つけて、終わらせるんだろうな』

「な、なんで昌磨さんが怒ってるんですかっ」

 動画のことで怒られると思って、布団をかぶって構えていたのに。

 そう昌磨に告げると、
『いや、待て。

 そこで布団をかぶることになんの意味があるんだ』
と言ってくる。

「だって……怒られたら怖いから」

『俺はそこに居ないんだから、布団かぶってたら、見えないわけでもないし、殴られないわけでもないだろうが』

「でもほら、あれですよ。
 子供の頃、怖い番組を見るときは、頭から布団をかぶって、指の隙間から見てませんでしたか?」

 あのときの癖ですよ、と言うと、そこまでして見るな、と言われた。

 いや〜、子供なら、絶対やると思うけどな〜と思っていた。

 昌磨さんは、怖い番組とか見なかったのかな、と思っていると、
『で、お前はあれか。
 自分がどうやって、怪奇番組を見るかを俺に伝えにかけてきたのか』
と言ってくる。

「そ、そうじゃないですよ、もうっ。

 やっぱり、今、動画で見ても素晴らしかったって言うのと。

 お兄ちゃんと私の投票により、優勝は昌磨さんだって言うのと」

 そこで、昌磨は笑う。

「それと……
 昌磨さんのお父様に文句を言いたいんですけど、どうしたらいいでしょうか、って言いたくて」

 そう言うと、昌磨は黙った。