「俺がちょっと緊張するかな、と思って。
昔の自分の演奏を知ってる人に聴いてもらうのは」
いい方に変わってるとも思えないから、と昌磨は自信なさげに言ってくる。
「なんでですか。
素晴らしいですよ、今の演奏。
より深みが出てきたというか。
聴くたびに、すごくなってる気がします」
「……俺の演奏。
自分で聴くのも怖いんだ」
「えっ」
「沢木が言ってた。
ネットに俺の昔の動画があるって。
言っておいてなんだが、お前にもお前の兄さんにも見て欲しくない」
「どうしてですか?」
「今、聴いたら、つまらない演奏かもしれないじゃないか。
頭の中で、長い年月の間に、いいように変えられてるだけなんじゃないかと思ったり」
ぷっ、と花音は笑った。
昔の自分の演奏を知ってる人に聴いてもらうのは」
いい方に変わってるとも思えないから、と昌磨は自信なさげに言ってくる。
「なんでですか。
素晴らしいですよ、今の演奏。
より深みが出てきたというか。
聴くたびに、すごくなってる気がします」
「……俺の演奏。
自分で聴くのも怖いんだ」
「えっ」
「沢木が言ってた。
ネットに俺の昔の動画があるって。
言っておいてなんだが、お前にもお前の兄さんにも見て欲しくない」
「どうしてですか?」
「今、聴いたら、つまらない演奏かもしれないじゃないか。
頭の中で、長い年月の間に、いいように変えられてるだけなんじゃないかと思ったり」
ぷっ、と花音は笑った。



