「観音さまからとった花音なんです。
私がお腹に居るとき、お母さん、流産しかけて。
それで、一生懸命、安産祈願の観音さまに祈って助かったから、カノンなんです」
そう言うと、昌磨は笑う。
「そうか。
いいご家族だな」
「ちょーっとやかましいですけどね」
と言いながら、まあ毎朝遭遇しているのだから、昌磨にも伝わっているか、と思っていた。
「ああ、そういえば、兄が来週も帰ってくるそうなんですけど。
お店、連れてきちゃ駄目ですかね?」
昌磨は渋い顔をする。
「やっぱり駄目ですか」
とちょっとシュンとすると、
「ああ、いや。
お兄さんの問題じゃなくて。
俺がな」
と昌磨は言ってくる。
「え」
私がお腹に居るとき、お母さん、流産しかけて。
それで、一生懸命、安産祈願の観音さまに祈って助かったから、カノンなんです」
そう言うと、昌磨は笑う。
「そうか。
いいご家族だな」
「ちょーっとやかましいですけどね」
と言いながら、まあ毎朝遭遇しているのだから、昌磨にも伝わっているか、と思っていた。
「ああ、そういえば、兄が来週も帰ってくるそうなんですけど。
お店、連れてきちゃ駄目ですかね?」
昌磨は渋い顔をする。
「やっぱり駄目ですか」
とちょっとシュンとすると、
「ああ、いや。
お兄さんの問題じゃなくて。
俺がな」
と昌磨は言ってくる。
「え」



