オレンジ色の校舎が 黒くなっていく。 だけど、私は動けずにいた。 教室には二つのカバンと、 倒れこんでる一人の女の子。 「うっ、ひっく。ううっ。」 「りゅ、せいっくんっ。」 涙が止まらない。 流星くんの私を振り払った手を忘れられない。 ボロボロボロボロ幾つもの雫が私の頬を伝う。 今頃、二人は幸せに笑い合ってるんだろうな。