「私、あきらめないから」 「それは自由だけど、紫音を傷つけるのだけは許さねーから」 藍は、はっとしてバツの悪そうな表情をした 俺は知ってんだよ、藍 お前が紫音に電話かけたこと あの日、雨で藍を雨宿りさせた日 帰った後にケータイを見たときき気づいたんだ 通話履歴があることに だから紫音が不安がってんのは変なこと吹き込んだんだからだって本当はわかってた