次の日。

 午前の授業は全く頭にはいってこな

かった。

 好きな歴史も、ただぼうっと黒板と教

科書を見ているだけ。

 苦手な算数では、必死にノートを取ら

なきゃなぁと考えてはいたが、身体は全

く動かない。ただ頬杖をついていた。

 そしてあれよあれよという間に昼休

み。

 実際何を聞けばいいのか分からな

かった。だけど今回のことはみんなに頼

らず自分で解決しないといけないと考え

ていた。

 だって、私と航太との問題を解決でき

るのは、親でも先生でも、友達でもなく

本人だけだから。