「だったらそのかのっていう子が浮気相

手か分かんないよ?妹かもしれないし、

イトコかもしれないし、友達かもしれな

いし。」

 確かにそうかもしれない。かのってい

う子の正体は分かんないし、航太の人間

関係について知らないことはたくさんあ

るし。

 でも。

 航太が女物の雑貨を楽しそうに選んで

いた。その光景が脳裏から離れなくて。

「雑貨・・・・。女物の雑貨を楽しそう

に選んでいたんです。」

 それを聞いて蓮は少し考え込んだが、

真顔で答える。