それでも好きなんです。

 頬が赤くなっていくのがわかる。それ

を隠すために、眉をひそめた。わざと嫌

そうな顔をする。ほんとはそんな風に思

ってないけれど。

「何でいるの」

 声が冷たくなったことに後悔する。だ

けど撤回することができるわけない。

「いちゃ悪いかよ」

 明らかに航太は不機嫌そう。そりゃ、

会って早々「なんでいるの」って言われ

たら、いちゃ悪いかって話になるよね。

 ふと航太の隣を見ると、月村翔もいる。

 月村翔というのは、私のクラスメイト。

人見知りの私は、初めこそ上手く話せなか

ったけれど、だんだんと話せるようになっ

たんだ。翔自身が、フレンドリーで気軽だ

ったからか。

 とにかく今はなかよしなんだ。

「翔と航太ってな・・・」

「深央加もいるよ~」