ええ・・・。そんなこと言われても。

 情けなく頬杖をついて笑った。

「あはは・・・」

「笑うとこじゃない!!」

 どうやら本気だったらしい。怒られて

しまった。

 ベットに座りなおして、足をブラブラ

と揺らした。

「だ、だって、かのっていう子、すっご

い可愛かったし、正直敵う気がしない

よ」

 苦笑いを浮かべて弱音を吐く。

「あんなに紅音にベタ惚れだった航太が

浮気なんかするかな?」

 光希が顎に手を当てて眉根を寄せた。

クルリと私に向き合って話し始める。

「浮気だとは思えないけど、もし本当に

浮気だったら、私が航太を殴り飛ばすか

ら」