「ね、本人に聞いた?」

 はぁ?聞くって・・・。

「聞いてないけど」

 やっぱり、という顔をしてあきれ顔。

 ん?何かこんな話したことあるような

無いような。

「あのさ、聞かなきゃわかんないじゃ

ん」

 それは・・・、そういうもんなのか

な?

 少し首をかしげた。

「でも、それでウザがられたり、変なき
まずいムードになったら嫌だし。」

 その時、今まで聞き役に徹していた優

理は、ピシッと私に指を立てる。

「紅音、あんた自分の恋とそのかのって

いう女、どっちを応援してるの!?」

 そりゃ、・・・・。

「・・・・・・・私だよ」

「反応遅いっ!それならカメの方がまだ

早いわっ!」