「俺は、振られんのが怖くて、何にも言

えなかった。だけど言わなきゃいけな

い」

 一つ、ゆっくりと瞬きをして、言葉を

告げた。

「お前が好き。」

 それは、私が何度も言おうとして言え

なかった言葉。・・・言いたかった言

葉。

「・・・私も。私も好き。付き合ってく

ださい」

 言えた。やっと言えた。

「あぁ。」

 ふっと笑った顔を見て、口元をほころ

ばせた。

 空が見てる。

 青空が、祝福していた。