いつも大人しい私がこんな大声を出し

てびっくりしたのだろう。

 みんな目をいっぱいに開いてる。

「私は盗ったりしてない!!何で決めつ

けるの!?深央加には、こんなに・・」

 こんなに友達がいて幸せなのに、どう

して陥れようとするの、と言おうとし

た。

 でも、やっぱり臆病で・・・。

 口ごもる私を見て航太が口を開いた。

「信じてる」

 え・・・。

「紅音のこと、好きだから信じてる」

 え?好き?

 その言葉を聞いて頬が赤くなる。

「あ・・・」

 深央加が絶句した。

 そうして、いつの間にかいた涼斗が深

央加のことを軽蔑したまなざしで見据え

て、話した。