「・・・」

 みんな何にも言えない。

「でもっ」

 深央加が反論しようとする。

「でも何であったのよ!」

 そう叫んで、ドンッと私を突き飛ば

す。

「きゃっ」

 倒れる、と思ったが、誰かに支えられ

る。

「な、何で・・・」

 深央加がおどろいた顔でその人を見

る。




 航太だった。