そういえば、起きていたらはねのけれ

ば良かったんだし。

 ・・・何で?

「なぁ、南条!」

 後ろから声がかかる。この声って、涼

斗?

「へ、はいぃっ!?」

 あ、声が裏返った。

 どうしてもあの日の壁ドンを思い出し

てしまう。

「あわわ、何?」

 涼斗は手招きをして呼んでいる。

 何だろう?

「ちょっと行ってくるね」

 四人に手を振って、涼斗の後について

行った。


 裏庭。

「で、どうしたの?」

 率直に聞く。