【航太side】

 ふらつく足取りで部屋を目指す。近く

に紅音の体温を感じながら。

 部屋につくと、ベットに倒れこんだ。

何となく熱が上がってきてるような気が

する。

 やばいな、なんて考えながら目を閉じ

た。当然意識はバッチリある。

 それを寝たのかと解釈した紅音は俺を

じっと見ている。

 目を開けるのも面倒だったので目を閉

じていたら、ふと唇にやわらかい感触が

当たった。

 キスだと分かるのには数秒かかった。

 顔が真っ赤になりそうなのを必死に抑

える。

 今ばれたらやばい・・・!

 何の罰ゲームだよと思いながらも、は

ねのけることはしなかった。