「分かってる」

 再び歩き始める彼を支えながら、部屋

まで連れて行く。

 ガチャ

 航太の部屋は、青を基調にしたまとま

りのある部屋だった。

 バタンと航太はベットに倒れこむと、

そのまま寝入ってしまった。

「・・・ったくもう」

 これ以上熱が上がると困るので、布団

をかけておく。

 なんか、かわいい。

 そんなことを思いながら、寝顔をじっ

と見ていた。

 何となく、無意識に、そっと航太の唇


にキスをした。

 起きるかもしれないなんて一ミリも考

えないで。