それでも好きなんです。

 「え?何で?だ、誰?」

 今私を押し倒している人を見る。その

人は不敵に笑っていた。

 っていうか、兄貴って?

「人のクラスメイトに手出すんじゃねー

よ!」

 ちょっと待って、話の内容が見えてき

ません。

 意味が分からないという顔をしていた

ら、航太(後から出てきた方)は私に向き

直って事情を説明する。

「今お前を押し倒してきたのが俺の兄貴

で、港夜」

 えーと、じゃあこの人は航太じゃな

いっていうこと!?

 顔が赤くなっていくのを感じながら、

羞恥に耐えていた。

「んー、何か俺、邪魔者っぽいから行く

わー。じゃあな」

 そう言って港夜は私たちに手を振って

家を出て行った。