「そういうこと!金輪際航太に近づかな

いでね!」

 そう言って、勝ち誇ったような顔をし

た。

 何か、ヤダ。この女、イラつく。

「何で?何で近づいちゃ駄目なの?航太

のこと、私は諦めないからっ」

 私がこんなこと言うと思っていなかっ

たのだろう、目を見開いて驚いてる。

 絶対に諦めない・・・。

 そう決心して、ぐっとにらみつける。

 深央加は不敵な顔で笑っている。よっ

ぽど自信があるのだろうか。

「ふぅん。絶対、航太を深央加のモノに

してやるから!覚悟しておきなさい」

 そう言って、クラスの中心の和に戻っ

ていった。