次の日、学校でクラスに入った瞬間、

四人が飛びついてきた。

「紅音、なんか昨日、ごめんね。こんな

つもりじゃなかったのに。」

 優理はうつむいて謝ってくる。

 でも私は知ってる。航太達と会ったの

は偶然だし、私の話を聞くために開いて

くれたこと。梨菜だって、無理してきて

くれたんだしね。

「ううん、私こそ勝手に帰っちゃってご

めんね」

 にこっと笑った私に安心したのか、楓

はジロリと深央加を見る。

「てかさ、深央加絶対はかったよね。そ

ういうのマジ止めてほしいんだけど」

 あはは・・・。確かにそう思うよね。

 そう話していると、航太がすたすたと

近づいてくる。

 一瞬避けようかと思ったけど、さすが

にそれはな、と思い止めておく。