そう言って、足早にレジへと向かう。

自分の分のお金は来たときに梨菜に渡し

ておいた。

 心の中で深央加に対しての気持ちがま

わっている。

 何なの、何なの、何なの・・・?

 絶対に深央加は狙ってた。私が帰るっ

てことを知って、もっと帰らせる確率を

上げるために、余計なことを言っていた

んだ。

 ある寂れた公園のベンチに座ってため

息をつく。

 まんまと深央加の策略にはまった。本

当は航太と話がしたかった。楽しく、と

は無理だろうけど、少しでも一緒に話が

したかった。

「あーあ、私って駄目だなぁ。ホント臆

病・・・」

 そのあと、四人に「ごめんね」とメー

ルを送った。