「す、すみませんでしたお金は払いますんで許して下さいすみませんでした」
必死に謝罪の言葉を絞り出す男を見て、早川はナイフを下ろす。
「お客様、出来ればこちらのお料理は召し上がって頂けるとありがたいのですが。私との会話で時間が経ってしまい、冷めてしまったようですね。温め直し――」
「あ、いやッ、まだ温かいんでこのまま食べますのでッ、どうか許して下さいお願いします」
「かしこまりました。ありがとうございますお客様。それでは新しくナイフをお持ち致しますので、少々お待ち下さい」
そしてこの場を去る早川と入れ替わりに、別の店員が男の元に歩み寄る。
「ナイフをお持ち致しました」



