「申し訳ありませんお客様。当店でイッキ飲みという行為はなさらないで下さい。こちらにも張り紙はあるのですが」
「何だよ、せっかく盛り上がってるってのに気分盛り下げる気かよ。何様だよ、店員の癖に」
「そうだそうだー、店員は出てけ」
「ていうか張り紙なんて見えませーん、俺等目ぇ悪いんでぇ」
「ハハハハハハ」
「てか追加ぁ。ビール三本とー、あとこの唐揚げと春巻きっと」
店員である早川を見下す客達に対し、早川は営業スマイルを浮かべたまま、一度引き下がることにした。
「――かしこまりました。ビールが三本、唐揚げが一皿、春巻きが一皿でよろしいですね。では失礼致します」



