早川彩澄の華麗なる日々


「どうしても何も、あの件に関しては仁科さんに原因があるじゃないですか。だからこちらが謝るのは当然のことですよ」


「は?いや、あの客、些細なことで怒鳴り散らしてたじゃないですか。早川さんにだって……迷惑だったんじゃないんですか、どう考えたってクレーマーでしょう?」


「違いますよ。あのお客さんは常連さんで、よくここにいらしてるようです。それに、私に怒りの声を上げていたのは、ミスに関係のない私が謝ったからで、何でもかんでもいちゃもんつけたい人という訳じゃありませんよ。

というか大体、注文したのと違うのを出して注意されたらメンドくさそうな顔して溜め息ついて『じゃあ変えます』って投げ遣りに言うような店員に苦情を言うのはそんなに些細なことで怒ってることになりますか、仁科さん」


《説教が始まりました》