今日はこれからどうしようか。買い物でもしようか、DVDでも借りて家に帰ろうか。休日の過ごし方を考えながらコーヒーを飲み終え、席を立つ。
レジで会計を済ませ、側の扉の前に立つ。取り敢えず街を歩いて、それから決めよう。そう考えながら扉を開き、耳にしたのは男の怒声。
「だーかーら、どう責任取るんだって訊いてんだよ」
向かって左。カフェと某ファーストフード店の境に面する歩道からだった。
完全に油断しており、ビクリと体を竦めた早川は扉を開けたまま動きを止める。「どうって言われてもさ」と別の男の声が聞こえたことで、早川は扉を閉め、声のする方へと顔を向ける。
怒声の主と思われるのは、早川に背を向けている男。その隣には恋人と思わしき女がいる。カップルは髪を染め、特に女は派手な服装だということが伺える。



