さくら、ひらひら。


あれから、数ヵ月後。
彼―――海斗は、私の彼氏になった。

きっと、ずっと。
尊敬していける。
そして……ずっとずっと、好きなんだろうな、って。
大好きになり続けていくんだろうなって、思ってた。
色んなことがあったけど、二人で乗りこえてきたって思ってた。


この、瞬間まで。

校舎内の、誰もいない階段の踊り場。
大きな窓の奥に、裸の木が一本。
それは春になれば見事な花を咲かせる桜の木。
今は雪が枝にのしかかり外界の銀世界の象徴のよう。