それぞれに想いを持ち、何も言えないままの時間。
最後に背中を押したのは自分だった。
だってもう、答えは見えていたから。
こんな私は、きっと幸せになんてなれっこないんだ。
なんて自暴自棄にも考えたけれど。

大学という新しいステージで出逢う人々は、活気にあふれていて。
否応なしに自暴自棄な考えは飛んで行ってしまっていた。

何せ大きなことから小さなことまで、高校とは違う世界。
こんな世界があるんだって、ほとほと感心した。