彼女は、嘘つきだ。
僕はその後ろ姿を、しばらく眺めていた。
彼女の最後の嘘は、まるで優しい魔法のようだった。



『海ちゃん、好きよ。ありがとう』











*卒業。『最後の嘘』/完