さくら、ひらひら。

パーティーから、数日たったある日のこと。


桜との待ち合わせに、大学構内のベンチに座って本を読んでいた。
人の気配がして、本に影が落ちる。
顔を上げると、ふんわりパーマの香澄先輩。

「なーにしてるの?」

にこっと笑顔で、しゃべりかけられる。
僕は本にしおりをはさんで閉じると先輩の顔をじっと見つめた。

「先輩。大丈夫。……僕たちは、ちゃんと幸せになれるよ」