さくら、ひらひら。

「桜ちゃん、行こう!」

いつの間にか、仲良くなっていた二人は僕に料理を預けて、魔女のもとへと駆けていった。
香澄先輩が、魔女に向かって合言葉を言うと、魔女から返事がありお菓子が手渡される。
桜も同様に、手にしたお菓子に顔をほころばせている。
戻ってきた二人が、僕にそのお菓子を見せびらかす。
いや、正確には見せびらかしたのは香澄先輩だけで、桜は僕に見せてくれて「後で一緒に食べよう」と言ってくれたのだけれど。

「じゃじゃーん!ねぇねぇこれ、有名店のチョコだよ!ホントうちの学校は変なところにお金掛けるよねぇ」

先輩はしみじみと呟いて、そのチョコをカバンの中へとしまった。