さくら、ひらひら。

一緒に過ごす時間が増えると、今まで見えなかった海斗が見える。
優し、いだけじゃなくて、ちょっと面倒くさがりで。
本を読むのが好きなこと。
ジャンルは色々。
言葉の端々に香澄先輩がちらつくこともあった。
その度に胸はチリッと痛みを覚えたけれど、それを選んだのは私だ。

生まれて初めて、彼氏ができた。
それも、私が好きな人。
彼氏ができれば、嬉しい気持ちになれると思ってた。
だけど。
こんな気持ちにもなるんだね。


当たり前か。
だって、私は私のままなんだから。
自分が変わらない限り、次の日から変身できるわけじゃないんだから。