大学に入ってから2ヶ月。
私は早々に誕生日を迎えて19歳になった。
友達できるかな?なんて心配は、この年頃の大半の子達には関係もないのか、同じような行動をとっている子達とわりとすんなりと馴染めた。
けれど、梓のような存在は中々なくて。
やっぱりあのインスピレーションは特別だったんだな、と改めて思う。

苦い想いも苦しい想いも確かにあったけれど、それは私の問題で。
そしてかけがえのない時間だったことも事実。
そういう関係を、これからここでも見つけられるのかな?
そんなことを頭の片隅に、そして同時に、小泉くんを忘れられる日が来るのかな?なんて想いながら日々をこなしていた。

そして、そうやって、よく一緒になるグループの中にいたのが名嘉山海斗という存在だった。