言えない想い、迫りくる受験。
プレッシャーがかかる毎日。
それでも、そんな日々をやり過ごして、勉強に打ち込む。
受験が近づいてきた、三年生の秋。
担任に呼び出されて、最終宣告を受けた。


『本当にこれで良いのか?』


二年生の時にされたのと、同じ質問だった。
あのときと同じ顔で先生は私に問う。
確実に近づいている私たちの将来。
それを形にするために、立ち向かっていかなくちゃいけない。
恋する気持ちも大切だけど、目の前にある受験も大切なことだから。