思った通りの女の子。
明るくて、元気で朗らかで。
笑顔が似合う、真っすぐな。

そして今では、親友だと思っている。
その親友に話せないなら、他の誰にも相談なんてできっこない。

梓と行動していると、どこからかくる視線を感じていた。
その先にあったのは、大きな身体を小さく丸めている小泉くんの姿。
ふてくされるように、机に頭を預けて気付かれないように静かに梓を見ていた。


当時の梓は、好きな人がいて、静かにじっと見守っていた小泉くんはもしかして気付いていたのかもしない。
報われない片思いをしていた小泉くんが何だか気になって、いつしか自然と目で追うようになっていた―――。